キラウェア火山の紹介
山頂カルデラとその周辺


国道をヒロからキラウェア火山山頂へ車を走らせる。
日本の山は傾斜が急で、車道は山頂へ向うまでくねくねと蛇行しながら登る。
しかし盾状火山であるキラウェアは傾斜が非常にゆるく、道路はほとんどまっすぐ山頂へ伸びている。
ヒロからキラウェア山頂まで約45km。
京都大阪間くらいの距離だ。
ヒロを出発してゆっくりはしったとしても40分で山頂に到達する。

山頂付近で国道からそれて国立公園の中に入る。
入場料は1週間10ドル。
初めてここを訪れる際はVisiter Center (案内所)でキラウェア火山の全体様子をつかもう。


ここでは溶岩流や噴火の様子など詳しい情報をパークレンジャーが教えてくれる。
遠慮なく聞いてみよう。
それにキラウェア火山の自然に関する本(地学や植物、鳥など)、絵はがき、地形図、地質図など、
たいへん良い物が販売されている。
またハワイ島の立体地図もあり、およその地形を把握することができる。


Visiter Center からCrater Rim Road ぞいに西に車を走らせると、火山観測所に行くことができる。そこではキラウェア火山のさまざまな研究がなされている。
一般の人が見学するところがあり、キラウェアに関する展示やビデオを見ることができる。
また見学者に噴火のビデオや地図、書籍などを販売している。
キラウェア火山は山頂に直径4kmのカルデラを持つが、その中にハレマウマウと呼ばれる火口が存在する。
上の写真は火山観測所から見たようすである。


火山観測所の展望所にはそこから見える火口やカルデラを解説する看板がある。


Sulfer Bank はVisiter Center から数百メートルのところにあり、硫化水素ガスを噴出している。噴出口付近には自然硫黄の黄色い結晶がついている。


South West Rift Zone (南西リフトゾーン)は山頂カルデラから南西方向に伸びるリフトゾーンである。リフトゾーンにそってピットクレーター(陥没孔)や噴火口、割れ目が並んでいる。
この写真はカルデラ側から見たところ。


割れ目の断面。噴石が落下してもともとあった火山灰の地層に窪みをつけ、その中に噴石が残った。


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